かけっこが速くなり、寝たきり予防にもなる大腰筋トレーニング  NOTE #33

  大腰筋を目覚めさせることで、子供はかけっこが速くなり、お年寄りは寝たきり予防
 になる大腰筋トレーニングをNHK「ためしてガッテン」からまとめます。


  新かけっこ必勝法20分で速くなる 9年前の必勝法は10日間かかった

    運動会はちょっと苦手というザ・たっちの双子の兄弟が、実践してみる。
    まずは二人のタイムを計ると、ほぼ一緒だったが、弟が0.1秒速くわずかの差
   で勝った。

50m走のタイムタイム勝負
たくや(兄)8秒5 
かずや(弟)8秒4わずかの差で勝ち


    そこで兄のたくやに新ガッテン流かけっこ必勝法を20分間伝授する。
    20分のトレーニングした後、もう一度二人で競争すると、見事に2mの差を離し
   て兄が勝利した。

兄に新ガッテン流を伝授した後の
50m走のタイム
タイム勝負
たくや(兄)8秒12mの差で勝ち
かずや(弟)8秒3 


    弟のかずやにも20分伝授するとどちらも速くなり、兄はさらにタイムを上げた。

弟にも新ガッテン流を伝授した後の
50m走のタイム
タイム勝負
たくや(兄)8秒0勝ち
かずや(弟)8秒1 


    新ガッテン流でどんどん速くなっている。



  9年前のかけっこ必勝法は普段使っている筋肉を鍛えた
  新ガッテン流は、使っていない筋肉に注目

    9年前のガッテン流のポイント
     ・歩幅を大きく
     ・後ろ足を高く
     ・背筋を伸ばす

    ももの外側の筋肉、内側の筋肉、お尻の筋肉を鍛えることが大事。

    これらの筋肉は、普段から良く使われている筋肉で、普段以上の筋力を出すため
   には最低でも10日間かける必要があった。

    新ガッテン流は、普段使わない、気が付きにくい筋肉を目覚めさせる所にポイン
   トがある。
    そのため、運動が苦手な子や、他の競技は得意でもかけっこだけは苦手という子
   でも、実践すると効果がある。


  小学生が新ガッテン流でチャレンジ

    小学4年生のA君は、運動会の50m走で5人中5位、同じく小学4年生のB君
   は、水泳をやっていて運動好きだがかけっこは苦手。

 50m走のタイム
A君10秒1
B君10秒3


    小学4年生の全国平均が、8秒9のところチャレンジする二人のタイムは少し及
   ばす、まだ伸びる余地がありそう。

    2人に指導するのは、マラソンの有森裕子さんを指導した金哲彦さん。

    走る姿を見て二人に金さんが言うには、「肝心な筋肉が目覚めていない」と。
    二人に20分のトレーニングを行った後、再び50m走のタイムを計ると格段に
   速くなった。
    走り終えた感想をA君は「急に足が速くなった」、B君は「うれしかった」と。
   二人とも自信を持った様子。


トレーニング後のタイム50m走
A君9秒6
B君10秒0


    普段走っていない人ほど、このトレーニングは劇的に変化が出る。

    トレーニング後の変化として、B君は足を上げる角度がわずかに高くなった。
    また、A君もB君も50mを走る歩数が1歩ずつ減った。
    これは1m以上離して前の自分に勝つことになる。


  シニア陸上100m走日本記録保持者の大腰筋

    山崎英也さん(81才)は、シニア陸上100m走14秒75の日本記録(昨年)
   を持っている。

    両脚の筋肉が発達しているのはもちろん、背骨の両脇にある大腰筋が非常に発達
   している。一般の高齢者の2倍近くあった。30代と同じくらいの太さがある。
    大腰筋は、歩くのにキーとなる筋肉で、背骨と太ももをつなぐ筋肉であり、上半
   身と下半身とをつなぐ重要な筋肉である。
    また、大腰筋と腸骨筋とを合わせた名称を腸腰筋という。

    大腰筋は脚を上げると最初に動く筋肉である。しかし、その筋力は一部しか使わ
   れていない。使われていない部分の大腰筋を目覚めさせることがポイント。


  子供は20分でかけっこが速くなり、お年よりは寝たきり予防になる、
  大腰筋トレーニング

   ○スクワット 10回を3セット/1日

    @肩幅に脚を広げ、膝がつま先より前に出ないように腰を落とす。
     椅子に腰かけるような姿勢に。
    A元に戻り、またスクワットし、これを繰り返す。

    ポイント
     ・お尻を突き出すようにして腰を落とす。(膝に体重がかかるのを防ぐため)
     ・膝がつま先より前に出ないようにする。(膝に体重がかかるのを防ぐため)
     ・腰を落としたときに大腰筋が収縮する。

     ☆高齢者は、無理をせず椅子の背につかまり、少し自分の体重をあずけて、お
      尻を突き出すようにスクワットする。
     ☆無理をせず少しでも痛みを感じたら中止する。


   ○腰上げ運動 5〜10回を3セット/1日

    大腰筋をより強く目覚めさせるトレーニング。

    運動方法
     @仰向けになり、手を頭の下にして脚を上げ、膝を90度に曲げる。
     Aお腹を丸めて骨盤を引き寄せるようにして腰を上下させる。

    ポイント
     ・脚の反動を使って背中ごと上下させてしまうと大腰筋のトレーニングになら
      ない。骨盤だけ上下させるのがポイント。

     ☆高齢者は、椅子を用意し、仰向けになり、脚を椅子に乗せて膝が90度にな
      るようにして、骨盤を引き寄せる運動をすると楽になる。
      この時、脚の力で骨盤を浮かせないようにする。
     ☆無理をせず少しでも痛みを感じたら中止する。


   大腰トレーニングは、高齢者の方が行うと「脚を上げるのが軽くなる感じがする」
  と感想があった。大腰筋が目覚めたことが実感できる。


  筋肉の仕組み 大腰筋トレーニングをすると目覚める筋肉

    運動をほとんどしない大学生に5日間大腰筋のトレーニング(スクワットと腰上
   げ運動)をしてもらい、その後、活動している筋肉の量を画像化することが出来る
   MRIで筋肉の状態を見た。
    トレーニング後は、前と比較して、活動している筋肉を示す赤い表示の部分が密
   になっていることが分かった。これは、使われる筋肉が増えたことを示している。

    5日間で筋肉を増やす所まではいかないが、今ある筋肉を目一杯使えるようにす
   ることが出来る。

    これを行っていけば、筋肉は徐々に大きくなっていく。


  走る時の体のぶれが、全力疾走を妨げる

    高野進さん(アテネオリンピックの末継慎吾選手のコーチ)が小学生二人の走り
   を見た。

    二人には、走る時の体のぶれがあるという。
    A君、B君と100mを10秒で走る選手とに筋電計つけ、走る時の筋肉の動き
   を調べた。

    選手は背中、肩の筋肉の動きが交互に動いているのが分かる。
    一方、子供たちは、力を入れるタイミングも強さもバラバラでバランスが取れて
   いないのが分かった。

    また、ビデオでは、一見普通に走っているように見えるが、逆回ししてみると、
   選手が逆回しでも上体がまっすににぶれていないのに対し、2人の走りは逆回しに
   すると、肩に無理な力が入り、左右にぶれがあることが分かった。


   ○ぶれチェック

    ・回転する椅子を用意し、その上に足をつけずにすわる。
    ・走るときのように、腕を前後に振ってみる。

     これをやっていてどんどん回ってしまう人は、走る時にもぶれてしまっている。
    ぶれがあると走っている時にこのぶれを直そうと、無駄な力が足にかかっている。
    前進するため以外の力を使ってしまい、全力疾走できない原因になる。


  体のぶれをなくす方法

    <練習1 ボールを両手で持ってジャンプ>

     足で地面を蹴る動きと腕で姿勢を保つ動きとをデンポ良く行わないと上手くジ
    ャンプできない。腕と脚の動きが自然に身に付く練習方法。体をひねったり肩に
    力が入らないように行う。

     小さなハードル(ペットボトルなどでも)を60〜70cmの間隔で置く。

     @ボールを両手で持ち、小さなハードルを両足で連続ジャンプし飛び越える
     A飛び越える時に同時にボールを上に持ち上け、手と足を同時に動かす。

    ☆手と足を同時に動かすタイミングを身につける。
    ☆体をひねらず前に進む感覚を覚えたら、ボールなしで行う。


    <練習2 ボールなしでハードルを越える>

     @先に脚を上げる。そのまま下ろし、この時にハードルをまたぐ。
     A同時に腕を振る。
     B肩の力を抜き背筋を伸ばして、ゆっくり行う。

     C動きに慣れてきたら、ハードルの間隔を広げてスピードをあげる。
     D徐々に普通の走りにしていく。

    ☆肩の力を抜いて、肩をすーっと泳ぐようにするのがポイント。
    ☆慣れたらハードルを身長と同じ幅まで広げることを目標にする。


  ぶれをなくす運動を5日間行った後のタイム

ぶれをなくすトレーニング5日後の
50m走のタイム
タイム
A君8秒46
B君9秒43


    走り終わって結果を聞いた後、A君は「やった! 最高!」、B君は
   「嬉しい! 気持ちいい」と爽快に答えた。


  A君、B君のかけっこが速くなった実績をまとめると

実践したトレーニングA君の50m走タイムB君の50m走タイム注目
トレーング前10秒110秒3 
大腰筋トレーニング
20分
9秒610秒0
体のぶれをなくすトレーニング
5日間
8秒469秒43 


    注目の20分の大腰筋トレーニングでは、20分と言う短い間の練習でタイムが
   伸びた。また、トレーニングをする毎にフォームがどんどんときれいになり、子供
   たちも自分の走りに自信を持ち始めた表情を見せた。




   情報閲覧に関するご注意

[参考 NHK ためしてガッテン 2006/10/04]





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