下痢や便秘に注意 大腸がんと過敏性腸症候群 NOTE #33
ここ50年で大腸がんが5〜7倍に増加しており、逆に胃がんは、横ばいか低下傾向。
大腸がんは、早期に発見できれば100%治る病気と言われます。予防法や早期発見の
ための検査について、また、過敏性腸症候群について、NHK「生活ほっとモーニング」
をまとめます。
最近の傾向
ここ50年で大腸がんは、5〜7倍に増加している。一方、胃がんは、横ばいか
減少傾向にある。女性では、大腸がんにかかる割合がトップ。
便が細く、便秘の後に下痢
腸に腫瘍が出来るとその部分の腸管が狭くなり、便が細くなる。ひどくなると便、
ガスとも出なくなる腸閉塞になることもある。
また、便秘に下痢が続いて起こる場合がある。腫瘍で腸管が狭くなっているため
便を押し出そうと大腸の働きが活発になり、便秘に続いて下痢が起こる。下痢が単
独で起こるのではなく、便秘に続いて下痢になる。
渡哲也さんも大腸がん検査で発見
俳優の渡哲也さんは、下痢が続いて病院で検査すると大腸がんが見つかった。
大腸がんは遠い存在ではなく、私たちが良く知っている芸能人の方にもあるもので
ある。早期に発見することで治る病気でもあるので検査をすることが大事になる。
便潜血検査を40歳以上は年1回は受けるように
がんは、表面がもろく出血しやすいため、血便、下血など血が混じることがある。
そのため痔と判断されてしまう事もあるが、便潜血検査は、見えない血液も見つ
けることが出来る。
大腸がんは、早期発見できればほぼ100%治る。
便潜血検査を40歳以上は年に1回は受けるようにする。
便潜血検査は、2日便をとる。
陽性の場合は、精密検査を行う。
精密検査の内容
・お腹を触り、しこりが無いか確認する。
・肛門の中の触診 がんが無いか確認する。
・内視鏡検査、早期のがんなら切り取ることが出来る。電気で焼き切る。
切ったらその後定期検査を受ける。
がんが進んでいる場合は、開腹手術または、腹腔鏡手術を行う。
腹腔鏡手術は、傷口が小さく回復が早い。
直腸がんは、以前は人工肛門が多かったが、現在では人工肛門は1割ぐらいに
なっている。
大腸がんが増加した背景 高たんぱく、高脂肪、食物繊維不足
食の欧米化が進み、高たんぱく、高脂肪、食物繊維の不足した食事を摂るよう
になったことが大きな原因。
肉類を食べ、脂肪などの分解の過程に悪玉菌発が作用すると発がん促進物質が
出来る。
(参照: がん予防14か条 NOTE #19 解説 7、8 肉、脂肪)
発がん促進物質は、下行結腸、直腸に留まりやすく、上行結腸、横行結腸より
もがんが多い。
発がん促進物質を減らすには
1.食物繊維を摂る
食物繊維は
・便の量を増やし、発がん促進物質の割合を薄める。
・腸壁が刺激され便通がよくなる。発がん促進物質が腸内に
短くとどまる。
・食物繊維が善玉菌のエサとなり腸内環境を整える。悪玉菌
が相対的に少なくなり、発がん作用が少なくなる。
2.動物性脂肪を摂り過ぎない
動物性脂肪が、腸内で発がん促進物質に変化するため摂り過ぎないこと。
3.緑黄色野菜、青魚
ビタミンB、C、Eが発がんを抑える。
青魚の不飽和脂肪酸が発がんを抑える。
(いわし、さんま、さば、あじ など)
4.適度な運動
結腸がんのリスクが下がる。
大腸がんがデスクワークの人に多いので、適度な運動を。
ウォーキングなど、毎日適度に。
ポリープは年齢とともに増える
40才以上の20%がポリープを持ってる。がんになりやすいポリープとそう
でないポリープとがある。年とともにポリープも出来やすくなるので、医師の診
断を受けてがんになるものは取るように。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、通勤、通学、試験など何らかのストレスがかかり、便秘と
下痢を繰り返し、生活に支障が出る症状のこと。
20人に1人の割合で若者からお年寄りまでかかる。都市型の症状。
特徴
1.下痢、便秘を繰り替えす。
お腹がゴロゴロし、おならが出る。
残便感がある。
2.がんなどの病気は無い
脳と腸が密接に関係していることで起こる。
3.緊張、不安などストレスで症状がでる。
過敏性腸症候群の場合、腸を刺激しない食べ物を摂る
食物繊維をとると症状が悪くなる。
痙攣収縮して便秘が起こるので、大腸を刺激しないようにする。
不溶性食物繊維をそのまま摂らず、煮たり茹でたりする。
ゴボウ、たけのこなど繊維質のものは軟らかく煮るなど。
油の多いもの、辛いもの、酸味の強いもの、熱すぎるもの、冷たすぎるもの、
アルコールは、腸を刺激するので控える。
過敏性腸症候群の治療薬
便性状改善薬:ポリカルボフィルカルシウム
どろっとした成分で下痢のときは水分を吸収し半固形になり、便
秘のときは便を膨らませる働きがある。
漢方薬:大建中湯(だいけんちゅうとう)
腸のぜん動運動をマイルドに活発にする。
症状によっては、自律神経調節薬や抗不安薬、抗うつ薬が処方されることもある。
規則正しい排便習慣と自分なりのリラックス法を
規則正しい排便習慣は、規則正しい食事から。
朝食後の排便の習慣をつけると、通勤、通学中、途中であせってトイレに行くこ
とがなくなる。
自分にあったリラックス法で、ストレス解消を。
大腸の調子を日ごろから見過ごさない
便秘や下痢を侮ることなく、ちょっとおかしいかなと思ったら専門の医療機関へ
相談する。
40歳以上の人は、便潜血検査を年に一度は受ける。
情報閲覧に関するご注意
[参考 NHK 生活ほっとモーニング 2006/09/26]
[情報 食物繊維をとらない女性は大腸がんに注意 日本生活習慣病予防協会 ]
[情報 標準化死亡比にみる各都道府県別特徴 厚生労働省老健局老人保健課 ]
↑
都道府県別に死亡原因に偏りがあります。
生活習慣、食習慣が地方によって異なるためと考えられます。
お住まいの地域の食習慣を知ることで改善すべきポイントが推測できると思います。
ご参考になさってください。
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