幼児期の睡眠不足は中学生で肥満に NOTE #32
富山大グループの研究結果で、睡眠時間の短い幼児は、中学生になると肥満になるリ
スクが高いことが分かり新聞に掲載されました。朝日新聞の記事「寝ぬ子は太る?」をま
とめます。
睡眠時間と肥満リスク
睡眠時間が9時間未満の3歳児は、11時間未満の3歳児に比べ、中学1年生ま
でに肥満になるリスクが1.59倍になるという。(日本睡眠学会で発表。6月29日
から開催)。
研究と結果
89年度に富山県内で生まれ、3歳児検診を受けた1万人中すでに肥満だった幼
児を除き、継続調査できた5520人を対象にアンケートを実施。同大大学院、関
根道和・助教授(公衆衛生学)らが分析した。
その結果、睡眠時間が10時間台と11時間以上の3歳児は、約12%が中1ま
でに肥満になったが、9時間では15%、9時間未満では20%になった。
11時間以上の3歳児に比べて9時間台の肥満リスクは、1.24倍、9時間未
満では、1.59倍となった。
| 3歳時の睡眠時間 | 中1までの肥満率 | 肥満リスク(対11時間以上) |
| 11時間以上 | 約12% | − |
| 10時間台 | 約12% | − |
| 9時間台 | 15% | 1.24倍 |
| 9時間未満 | 20% | 1.59倍 |
睡眠と肥満の可能性 生長ホルモン、血糖値
睡眠時間が短くなることで、睡眠中に分泌され脂肪を分解する成長ホルモンの量
が減ったり、交感神経の活動がおさまりにくくなり血糖値があがったりしている可
能性があるという。
幼児期の睡眠習慣は、長期間変わらない傾向
「他の調査などから幼児期の睡眠環境は家庭の影響が強く、睡眠習慣も長期間変
わらない傾向があると分かっている。小児肥満を防ぐために家族や地域が協力する
ことが大事」と関根さんは言う。
成人でも睡眠時間が短いと肥満の傾向
筑波大学基礎医学系の桜井武・助教授(分子神経生物学)は、「成人でも睡眠時
間が短いと肥満になりやすいというデータがある。幼児期の睡眠不足は、内分泌を
制御する脳も悪影響を与える可能性があるのでは」と話す。
情報閲覧に関するご注意
[参考 朝日新聞 記事「寝ぬ子は太る?」 2006/06/26]
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