ゴマで若返り ゴマリグナンの抗酸化力 NOTE #31
最も活性酸素を発生する肝臓で効果あげるゴマの抗酸化力や、脂肪燃焼効果、美肌効果
など「なるある大事典U」をまとめました。
ゴマリグナンとは
ゴマリグナンとは、セサミン、セサミノール、セサモリン、セサモリノール、セサ
ミノール、ピノレジノールという6つの抗酸化物質で構成されている天然化合物。こ
のゴマリグナンには、活性酸素を退治する働きがあり、注目を集めている。その研究
報告は100種以上あり、他の食品を圧倒する数である。
| コレステロール低下作用 | アルコール代謝亢進作用 | 乳がん抑制作用 |
| 抗酸化作用 | ビタミンE増強効果 | 肝臓保護作用 |
| β酸化亢進作用 | エタノールの筋弛緩 | 抗高血圧作用 |
| DHAの保護作用 | 肝機能保護メカニズム解明 | 脂質代謝改善、肝臓がん予防作用 |
| 中性脂肪低減 | コレステロール値低減 | 脂質代謝促進 |
| 皮膚障害抑制 | 皮膚がん抑制効果向上 | 血管内皮機能改善作用 |
| 自律神経調整作用 | - | - |
ゴマには様々な効果があり、抗酸化力の観点からもアンチエイジングに役立つ可能
性があることが注目されている。
老化の原因、活性酸素はエネルギー代謝で発生
生命維持のため、細胞内のミトコンドリア内でエネルギー代謝を行っている。エネ
ルギー代謝には、酸素が必要でその副産物として活性酸素が発生する。この活性酸素
が細胞を傷つけ衰えさせてしまう。傷ついた細胞が多くなるほど老化が進行していく
ことになる。
肝臓は最も老化する臓器 体内の7割の活性酸素が発生する
肝臓では、活性酸素が最も多く発生する。肝臓では体内物質のほぼ全ての合成、分
解が行われており、最大の代謝工場である。その作業数は、約5000種で膨大な数
の細胞が常に活動している。
そのため活性酸素の発生も体内一多く、体全体の7割の活性酸素が肝臓で発生して
いる。したがって体内一の老化危険地帯となっている。
20才を過ぎると減少するSOD 肝機能低下
一方肝臓には、抗酸化物質のSODという酵素がある。最も肝臓にSODが多くあ
り、活性酸素が発生した直後に撃退し老化を防いでいる。
SODは、20才を過ぎると活性が低下し始め、肝臓の防衛機能が低下する。
現代人は、ストレス、タバコ、脂っこい食事、酒、などで活性酸素を発生させる要
因が多く、肝臓が加速度的に老化し、肝機能低下に陥っている。
肝機能低下が老化の原因
肝機能が低下すると体に老廃物がたまって、全身の老化が進んでいく。
肝臓は栄養を送り出す一方、細胞から出た老廃物を回収し、細胞の新陳代謝をスム
ースに行わせる。しかし、機能が低下すると細胞の栄養、老廃物の運搬が滞る。する
と見た目にも疲労感や肌荒れ、肌のターンオーバーの乱れ、新陳代謝が悪くなり、肥
満になる。
肝機能低下が老化を引き起こす大きな原因になっている。
水溶性と脂溶性の抗酸化物質の違い 肝臓で働くゴマリグナン
水溶性の抗酸化物質
| 水溶性の抗酸化物質 | 含まれる食品 | 働く場所 |
| ビタミンC | かんきつ類に多い | 血管内 |
| カテキン | 緑茶 | 血管内 |
| アントシニン | 赤ワイン、ブルーベリー | 血管内 |
脂溶性の抗酸化物質
| 脂溶性の抗酸化物質 | 含まれる食品 | 働く場所 |
| βカロテン | 緑黄食野菜 | 血管内、細胞内 |
| ビタミンE | 青魚 | 血管内、細胞内 |
| ゴマリグナン | ゴマ | 肝臓細胞内 |
水溶性の抗酸化物質は、吸収も早く血管内の活性酸素を撃退する。
しかし、細胞膜は脂質でできているので水溶性の抗酸化物質では、細胞に入りず
らく細胞の中の活性酸素まで届かない。
脂溶性のβカロテン、ビタミンEは、血管内でも活性酸素を退治する。
更に、脂溶性なので肝臓の細胞の中にも入ることができる。ところが、血管の中
で活性酸素と戦った分、弱体化している可能性がある。
脂溶性のゴマリグナンは、血管に入ると変身し、血管内で戦わずに無傷のまま肝
臓のミトコンドリアに入る。そこで初めて活性化し、活性酸素をを撃退してくれる。
ゴマリグナンは、肝臓で100%働く唯一の抗酸化物質である。
ゴマリグナンの実験
30〜40代の男女8人が実験を行った。
Dさんは、かなりγーGTP値が高くいつ病気になってもおかしくない状態だった
が、自覚症状は全くなかった。日常生活は、酒、タバコは摂ることはないが、深夜に
出来合いのもので食事を済まし、不規則で偏りがちな生活だった。飲酒もしないので
肝臓を意識したことはなかったという。
肝臓は、沈黙の臓器と言われるほど自覚症状がなく、気が付かないうちに悪化が進
んでしまう。
実験は、毎日ゴマを大さじ1〜2杯たべる。これを2週間続けた。
| 被験者 | 実験前のγーGTP(UI/dl) | 実験後のγーGTP(UI/dl) |
| A | 53 | 47 |
| B | 51 | 45 |
| C | 19 | 16 |
| D | 422 | 295 |
| E | 65 | 50 |
| F | 12 | 11 |
| G | 12 | 12 |
| H | 22 | 11 |
実験の結果、ゴマをとることでほぼ全員のγーGTP値が下がった。
Dさんは、前ほど疲れを感じなくなったという実感があった。他の人も、汗の量
が増えた、階段の上り下りが楽になったという感想があった。
実験 更に1週間ゴマを食べ続けると他の効果も
○中性脂肪値が減少(正常値30〜149mg/dl)
| 被験者 | 実験前の中性脂肪値(mg/dl) | 実験後の中性脂肪値(mg/dl) |
| A | 174 | 134 |
| B | 299 | 97 |
| C | 53 | 72 |
| D | 187 | 177 |
| E | 219 | 148 |
| F | 66 | 86 |
| G | 51 | 27 |
| H | 94 | 62 |
2人以外は中性脂肪値が減少した。
○CT値が減少 脂肪肝改善(正常値51以上、脂肪肝50以下)
| 被験者 | 実験前のCT値 | 実験後のCT値 |
| A | 37.7 | 37.9 |
| B | 37.2 | 34.8 |
| C | 54.3 | 53.3 |
| D | 22.6 | 25.8 |
| E | 15.2 | 15.2 |
4人が脂肪肝であることが判明したが、3週間ながら改善の兆し。
○体重が減少
| 被験者 | 実験前の体重(kg) | 実験後の体重(kg) |
| A | 68.3 | 66.4 |
| B | 97.1 | 93.0 |
| C | 60.4 | 57.8 |
| D | 90.0 | 90.8 |
| E | 98.7 | 97.7 |
| F | 60.0 | 60.4 |
| G | 49.5 | 48.8 |
| H | 53.8 | 53.1 |
人によるが3週間で2〜3kg減量ができた。
○体脂肪率が減少
| 被験者 | 実験前の体脂肪率(%) | 実験後の体脂肪率(%) |
| A | 24.5 | 22.7 |
| B | 26.2 | 25.1 |
| C | 19.4 | 20.2 |
| D | 31.5 | 28.9 |
| E | 52.4 | 50.5 |
| F | 28.1 | 30.2 |
| G | 20.9 | 19.4 |
| H | 26.9 | 26.9 |
ほぼ全員、体脂肪率が減少した。
ゴマリグナンは、肝臓で脂肪の分解を促進し、燃焼しやすくする働きがある。
脂肪酸とβ酸化酵素、脂肪をエネルギーに変えるゴマリグナン
消化吸収された脂肪酸は、エネルギーになるために肝臓の細胞の中に入るとβ酸
化酵素が脂肪酸を燃焼しやすい形に分解する。するとミトコンドリアに取り込まれ
エネルギーになる。
しかし、β酸化酵素もSODと同様に年齢と共に減少する。そのため脂肪酸がミ
トコンドリアに取り込まれにくくなり、この状態が進むとミトコンドリアに入れな
かった脂肪酸が血中にあふれ、ドロドロ血液になり、高脂血症、高コレステロール
血症、肝臓の外側の細胞にたまれば脂肪肝、脂肪細胞にたまれば肥満になる。
若い頃にくらべてダイエットの効果が下がるのもβ酸化酵素の減少によるといわ
れている。
ゴマリグナンは、年齢と共に減少するβ酸化酵素と同じ働きをする。脂肪を効率
よくエネルギーに変える手助けをしている。
ゴマリグナンが肌年齢を若くする
肌水分年齢
| 被験者 | 実年齢(才) | 実験前の肌水分年齢(才) | 実験後の肌水分年齢(才) |
| E | 30 | 21 | 18 |
| F | 38 | 90以上 | 21 |
| G | 40 | 90以上 | 90以上 |
| H | 48 | 90以上 | 24 |
肌油分年齢
| 被験者 | 実年齢(才) | 実験前の肌油分年齢(才) | 実験後の肌油分年齢(才) |
| E | 30 | 71 | 85 |
| F | 38 | 27 | 40 |
| G | 40 | 90以上 | 90以上 |
| H | 48 | 90以上 | 24 |
肌弾力年齢
| 被験者 | 実年齢(才) | 実験前の肌弾力年齢(才) | 実験後の肌弾力年齢(才) |
| E | 30 | 39 | 36 |
| F | 38 | 38 | 35 |
| G | 40 | 60 | 70 |
| H | 48 | 90以上 | 50 |
ゴマリグナンが肝臓の活性酸素を撃退して肝機能が向上、栄養を全身に送り、老
廃物を回収し、滞っていた新陳代謝が促進したため、肌の状態が良くなったと考え
られる。
ゴマの摂取法 炒ってする
ゴマは、すりゴマ、炒りゴマ、生ゴマの順に摂取効率が下がる。また、炒るとゴ
マリグナンの一部が変化して抗酸化力が高まる。香りも良くなる。
ゴマの表皮は、唾液や胃酸では溶けず、ほとんど吸収されない。炒っただけでは
表皮はほとんど壊れず、抗酸化力が上がっても吸収されずらい。炒った後すること
で吸収を良くする。
白ごま、黒ごま、金ごまともゴマリグナンの量にさほど差はない。
<炒り方>
高温(約200℃)で5秒くらい炒る。4〜5粒はねたらOK。
苦味が出ないように。
する時は、すり鉢がベスト。いろいろな角度からすれる。なければ、ミキサー、
すり器でOK。
坦々麺には、炒ってすったゴマがたくさん使われている。
情報閲覧に関するご注意
[参考 FUJI あるある大事典U 2005/08/21]
ゴマ料理に関する本をピックアップしました。
遊び尽くし 開けごまクッキング
Cooking & homemade―遊び尽くし
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