笑いの効能  NOTE #30

    たくさん笑った後、妙にすっきりしたり、気分爽快になったり、身体が変化した
   気がするものです。笑わない人を笑わす方法や、笑いがもたらすストレス緩和効果、
   免疫力アップ効果血糖値・中性脂肪値低下効果記憶力アップ効果などについて
   「あるある大事典U」をまとめました。


  笑いの実験 ストレスを緩和する効果

    初対面の女性3人に心拍計を付けてもらい、会話をしてもらう。
    始は、高めの心拍数だが声を出して笑った直後、心拍数は下がり、そのまま安定
   した。再び笑いが起こると再び心拍数が下がる。


心拍数の変化AさんBさんCさん
話し始め989086
笑った直後706767
笑った後しばらく706767


    心拍数の変化は、ストレス状態が緩和された時に起こる変動で、不安、緊張、怒
   りなどがあると心拍数が高くなる。
    笑うことで、心拍数が下がりストレスが解消されることが分かる。


  ストレス実験 笑いはストレス物質を減少させる。

    狭い囲いの中に10人を立ったまま触れ合うくらいに詰め込み、工事現場の騒音を
   20分流す。まず、囲いから出てきた後のストレス物質の分泌量を測定する。その後、
   5人はそのまま休み、他の5人は、お笑いライブを見て笑う。ストレスから20分後
   の全員のストレス物質を測定すると、ストレス物質のコルチゾールが減少している事
   がわかった。
    しかし、お笑いライブを見なかったほうは、コルチゾールの平均減少率は14%に
   留まったのに対し、お笑いライブで笑った人の平均減少率は、20%にもなった。


グループコルチゾール平均減少率
ストレス後笑わない14%
ストレス後笑う20%


    お笑いライブを見た被験者の感想は、イラッとしていたのスッキリした、身体の
   力が抜けた、楽になった気がする、という感想だった。
    笑いがストレス解消に効果があることが実証された。


  ストレス緩和の原因は、笑いによる大深呼吸

    動画レントゲンで笑ったときの横隔膜の動きを見る。
    ハハハと笑うと横隔膜が激しく持ち上がり、肺から大量に息を吐き出し続けている
   ことが分かる。そして笑い終わると、息を深く吸い込み、しばらく深い腹式呼吸とな
   ることが分かった。笑うと肺が活発に活動していることが分かる。

    そこで笑った時の酸素摂取量を見ると、笑うと深呼吸の時の2倍も酸素が取り込ま
   れていた。5秒間ハハハと笑うと、深呼吸2回分の酸素を体内に取り込め、大笑いは
   大深呼吸であることが分かった。

呼吸の状態酸素摂取量
通常呼吸19.9ml
深呼吸37.5ml
笑い5秒68.3ml


    そもそもストレスがかかると脳が興奮し、酸素を消費する。すると脳細胞への酸素
   の供給量が不足するため、脳の働きが低下してしまいう。この時、笑うことによって
   酸素が大量に入るので脳細胞の働きが向上し、コルチゾールの分泌が減り、ストレス
   が鎮まる。笑いによってストレスが解消される。



  免疫力の増強 大笑いは身を守る防御反応 

    笑うと免疫細胞が活発化し、がん細胞などの病原体への抵抗力が高まる。

    免疫細胞は、ストレスを受けると出るコルチゾールによって働きが弱められ、免疫
   力が低下する。笑いにより酸素が増えるとコルチゾールが減少、免疫細胞は酸素を受
   け取り活発化する。これが免疫力アップの原因を考えられている。

    笑いは、酸素を増やし身を守る防御反応である。

    クスクス笑いではなく、大笑いが一番よい。


  世界は「ハ」で笑う

    「愛・地球博」で世界の人に笑ってもらうと笑い声は、皆「ハ」であることが分か
   った。
    イエメン、ブルガリア、スウェーデン、アフリカ、ボリビア、アメリカ、どの国の
   人も「ハハハ」と笑っている。

    そこで、息を吐くと紙風船が膨らむ装置で5秒間思いっきり息を吐く実験をした。

   「ヒ」「フ」「へ」「ホ」で息を吐いても紙風船は完全に膨らまなかったが、「ハ」
   で息を吐くと完全に紙風船が膨らんだ。しかし、他のあ段の音では完全に膨らまなか
   った。

    「ハ」は、声門を大きく開き、大量に息を吐いて発声する音で、他は声門を狭めて
   息を少なくして出す音であった。大量に息を吐くには「ハ」が最も合理的であった。


  「ハ、ハ、ハ」と区切って笑うのは、大量に息を吐くだめだった!

    一回り大きな風船を使い「ハーッ」と一気に膨らませようとすると、完全には膨ら
   まない。「ハ、ハ、ハ」と区切って息を吐くと、より早く、大きく膨らんだ。

    動画レントゲンで見ると「ハーッ」の時は、横隔膜がゆっくり上がっていくのに対
   し、「ハ、ハ、ハ」は、より早く、より高く横隔膜が持ち上がった。
    一気に息を出すには、腹筋が持続して強い力を出し続ける必要があるが、「ハ、ハ、
   ハ」と息を切ると強い力を出すことができ横隔膜を持ち上げやすい。

    笑いは、短時間でスムーズに息を吐くことができ、酸素を取り込むのに最適である。


  声を出して笑えない人

    ある家庭では、家族は笑っているのにお父さんだけ笑っていない。帰宅して3時間、
   一度も声を上げて笑わなかった。子供のダジャレにも笑わなかった。
   (ダジャレの例・・・「乗っていて苦痛になる車は? マークU」
              「門限に遅れる動物は? モモンガ」)



  笑わない人が笑い出す実験

    普段あまり声を出して笑わない男性8人を一室に集め実験。

    実験1 集団

    @スタッフがお茶を持って来る。ウーロン茶がいいか、お茶がいいか訪ね、お茶とい
     うと「お茶目ですね」と言う。
     →皆、無言。咳払いをする人も。

    Aスタッフがお菓子を持って来る。「お菓子もありますのでお食べになってお待ち下
     さい。チョコレートもチョコっとあります。」という。

     →誰も笑わない。愛想笑いをする人もいない。

    ・ここで笑い屋を入れる。真っ先に大笑いする男性を1人。スタップは、同じレベル
     のダジャレを言う。

    Bスタッフが入ってきて笑い屋の扇子を見て、「おっ、この扇子いいセンスしてま
     すね」と言う。

     →笑い屋が真っ先にハハハと大笑いする。
      すると皆、声を上げて笑い出した。

    Cもう一度スタッフが「こんなふうに近くで話していますけどトークなんていう・・・」

     →笑い屋が真っ先にハハハと大笑い。
      皆も、大笑いした。


    実験2 1対1

    笑い屋と普段笑わない人が、向かい合って椅子に座る。
    笑い屋は、ギャグもなしでただ笑い出す。
    被験者もだんだんと笑い始め、ついに大笑いする。

    他の被験者でも同じことが起こった。

    人が笑っている顔を見ると、自然に顔がほころんでしまうと被験者は感想を言う。


  共感するミラーニューロン

    人の脳には相手の感情を読み取るミラーニューロンがある。これが働きつられ笑
   いが起こる。

    脳の前頭葉にある神経細胞は、人の表情、声から感情を読み取り、同じ感情にな
   るよう命令を出している。つられ笑いやもらい泣きが起こる。


  笑わない人を笑わせる

    いつも笑わない人は、よく笑う人と一緒にいて、見てよく笑うようにする。
    しかし、それでもあまり笑えない場合は、次の方法で笑う。

    くすぐり笑い・・・くすぐると必ず笑う。

    脇の内側にある心臓、肺などの内臓を守るために、筋肉が緊張する。脇には筋肉
   がないので、脇を触られると守ろうとする。この時、全身の筋肉に力が入り緊張す
   る。
    脇を触られると心拍数が上昇し急激にストレス状態になり、ストレスを和らげよ
   うと笑いが起こると考えられている。

    くすぐり笑いの酸素摂取量は、有酸素運動並みに酸素を取り込んでいる。

呼吸の状態30秒当りの酸素摂取量
日常の呼吸119.5ml
ウォーキング(6km/h)425ml
くすぐり笑い400ml


    先ほど家族の中で笑わなかったお父さんもわきの下をくすぐると笑った。

    くすぐり笑いは、10秒間で深呼吸の2倍の酸素を取り込める。


  笑いの少ない2家族が笑い合宿

    A家族は、息子が志村けんのものまねをしても、親はリアクションがないという
   状況。B家族は、夕食から寝るまでほとんど笑わないという。この2家族が笑いを
   増やした3日間の合宿をした。
    お笑い芸人の次長課長が同行し、普段の生活にプラスして自然に笑いが起こる状
   況を設定した。

    1日目 志村けんゲーム(20分、間違えるたびに笑いが起こる。)
         釣堀(近くで釣っているおじさんのかつらを隣の人が吊り上げてしまう。大爆笑。)
         夕食に次長課長を交え笑いのある食卓にした。

        ・2家族とも30回以上笑い、いつもの4倍も声を出して笑った。

    2日目 次長課長のお笑いライブ

    3日目 同様の笑いのある生活を続ける。



   血糖値、中性脂肪値が減少

    合宿中は、毎日2時に採血をし血糖値、中性脂肪値をみる。

検査項目実験前(mg/dl)3日後(mg/dl)
血糖値(A夫婦平均)120106
血糖値(B夫婦平均)8577
中性脂肪値(A夫婦平均)260188
中性脂肪値(B夫婦平均)149130


    笑う生活をしただけで血液がキレイになることが分かった。


   血糖値、中性脂肪値が減少する原因

    笑った時の筋肉の動きを筋電計でみると、お腹の筋肉(腹直筋、外腹斜筋)、大胸筋、
   広背筋が運動しており、特に腹筋が激しく動いていることが分かる。笑っている時は
   激しく横隔膜を上下させるため腹筋が運動し、30分のお笑いビデオを見ているだけで
   腹筋運動12回分の運動量に相当していた。

    この腹筋の運動のため、血中の糖や中性脂肪がどんどん燃焼し血液がキレイになった
   と考えられる。



   記憶力アップ

    実験は、まず7桁の数字を3秒間で記憶し、正解率をみる。次に、若手芸人が10分間
   笑わせる。その後、同じテストをし、正解率をみる。

    実験の結果、笑い前の正解率は、67%だったが、笑い後は、85%にアップし、2割
   アップになった。笑った後は、集中しやすくなったという感想だった。

笑い前正解率笑い後正解率
67%85%


    笑いが記憶力もアップさせる結果になった。


   記憶力アップの原因

    笑うとすぐに脳の血流量が増加する。笑うと頬の表情筋が頻繁に動き、その奥の太い
   静脈(顔面静脈)が伸縮し、脳から心臓へ戻る血流が増加。これにより新鮮な血液が脳
  へどんどん送られる。脳細胞へ栄養供給が増え活性化すると考えられる。


   ☆日々良く笑うと、血液がキレイになり、生活習慣病、脳疾患の予防になると考えられ
    る。

   ☆声を出してハハハと笑うのが良い。また、人が笑っていると同調して笑いたくなるこ
    とから、家族や友人と一緒に笑うとより効果的。





   
情報閲覧に関するご注意

[参考 FUJI あるある大事典U 2005/08/14]





笑いに関する本、DVDなどをピックアップしました。






脳を活性化する「笑い」の力




ビートたけしのお笑いウルトラクイズ DVD-BOX





涙がでるほど笑ってラクになる本





爆笑スーパーライブ第1集! 中高年に愛をこめて・・・





笑いの力





笑いと免疫力―
心とからだの不思議な関係





5分で落語のよみきかせ





教師と母親のユーモアを鍛える
指導力アップ術





子どもが伸びる!親のユーモア練習帳―
子どもの笑顔の作り方
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うれしいお菓子、せつないお菓子―
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