冷え解消法  NOTE #28

  冷え性は、体質だからとあきらめてしまうと頭痛、下痢、頻尿、膝や肩の痛みなどの
 症状を引き起こしていることもあるので、しっかり対処したいものです。冷え性の人は、
 冷えのない人に比べて、冷えてしまうと温まりにくいので暖まる実感を取り戻したいも
 のです。生活ほっとモーニングからまとめました。   

  東洋医学から見た冷え

   東洋医学から見ると、冷えは原因があり、その原因を取ることで治すことが出来る。
  また、冷えは、様々な症状の原因になっている。冷えから起こるものは、肩こり、頭
  痛、むくみ、下痢、頻尿、膝の痛み、肩の痛み、風邪など、いろいろな症状の原因に
  なっている。


  冷えを治す食事

   お腹がすいていると冷えが来ると感じる人もいるが、それは当たっている。食事の時
  間を遅らせたり、食事をとらなかったりすると冷える。ダイエットで無理をしたりする
  と冷えにつながる。
   食事は、朝食からきちっととることが、冷えの改善につながる。

   食べ物には、体を温めるものと冷やすものがある。
   簡単な見分け方は、以下の通り。

   ・体を冷やすものは、夏が旬のものや暖かい地域でとれるもの
   ・体を温めるものは、冬が旬のものや、寒い地域でとれるもの


   代表的な食品で分類すると次の表になる。

 体を温める中間体を冷やす
穀物もち米、納豆白米小麦、そば、豆腐
野菜にんじん、かぼちゃ、ネギ、生姜芋類トマト、キュウリ、ナス、レタス
果物もも、栗りんご、みかん梨、スイカ、バナナ、柿
その他黒砂糖、味噌、唐辛子 − 白糖、バター、牛乳


   ・小麦粉とバターで作られたケーキやお菓子は、材料が体を冷やす食品を使っているの
    で体を冷やすものになる。意識しないと冷やす食品を好んで食べているかもしれない。

   ・豆腐は、湯豆腐などにして温めて食べることで温める食品になる。


  冷えを治す運動

   筋肉が熱を作っているので、運動をして筋肉をつけることが熱を作ることになる。
   年をとると、基礎代謝が低下してくることと、筋肉量が落ちることで、冷えやすくなる。
  また、女性の場合は、ホルモンの働きが関係する月経、更年期などにより冷えやすい。年齢
  が高いほど、冷えやすくなる。

   こまめに動いて筋肉をつけることで体を温まる体を作ることが大事。

   運動のポイントとしては
   ・ウォーキングは、20分以上行う。
   ・かかとの上げ下げを繰り返す。20〜30回。
   ・グーパー運動
    (手と足を伸ばして、手の指、足の指をグーパー動かす。20〜30回。つらない程度。)


  冷えを治す入浴

   入浴には、温熱効果、水圧による血行促進、リラックス効果がある。

   入浴のポイントは、
    ・温度38〜40℃
    ・ゆっくりはいる
    ・出たら、水できつく絞ったタオルで体の水分を拭く。
     (毛穴を引き締めて汗が出るのを押さえ、湯冷めを防ぐ)
    ・乾いたタオルで残った水分を拭く。
    ・下着を着たら、足から服を着る。

   お風呂に長く入れない人は、
    ・入浴剤を入れて、出たり入ったりを繰り返し、充分温まるようにする。
    ・入浴剤の保湿効果が体を冷えにくくする。

   熱いお風呂に入って、すぐ出てしまうと、体の表面だけが温まり、芯まで暖まらな
  いうちに出てしまうことになるので、出たり入ったりして芯まで温まるようにする。


  冷えを治す服装

   使うと良いもの

    腹巻、厚手のタイツ、スパッツ、レッグウォーマー、厚手の靴下などで下半身を
    冷やさないようにする。

   血行を妨げるもの

    ボディースーツ、ガードルなど、きつめのものは太股の付け根を締め付けて、足
    の血行を悪くする。暖かくても冷えやすい人には逆効果に。

    ハイヒールや、ブーツ、厚底靴は、足の筋肉の動きが少なくなるので血液循環を
    悪くする。


   一度冷えてしまうとなかなか温まりにくいので、家を出る前など、暖かいところで
  手袋やレッグウォーマーをして出かけると冷えない。

   レッグウォーマーは、手袋と同じように持ち歩くとよい。
   くるぶしを温めることで体が温まりやすい。


  冷えを治す睡眠

   新陳代謝を高めるために、充分取るようにする。ホルモンの分泌や血行促進にも良
  い。
   また、生体リズムを整えることが大事なので、早く寝て、朝早く起きることで一日
  のリズムを整える。


   その他注意すべき冷えの原因

    ・喫煙は、血管を収縮させるので冷える。
    ・ストレスや落ち込んだりすると冷える。


  冷えを治す漢方薬

   漢方薬は、冷えを得意としている。
   症状によって様々に処方があるので医師や薬剤師に相談すると良い。

   漢方薬はまず、「証」の診断をする。
   「証」は、症状、体質、病気を意味している。人それぞれの「証」を診断して漢方薬
  を処方する。

   「証」をとらえる概念に「気」「血」「水」がある。これらがバランスよく体を巡回
  していると健康といえる。


   「気」は、生命エネルギー、精神、気力。
        気力が低下したり、精神的な落ち込み、イライラ、足が冷えるのに顔がの
        ぼせる「冷えのぼせ」の状態などがあると、気のめぐりが悪い。

   「血」は、血液。
        月経異常、生理不順、目の下のくま、血液の滞りがあると血のめぐりが悪
        いと捉える。

   「水」は、血液以外の水分。尿、リンパ液、鼻水など。
        むくみ、めまい、下痢などがあると、水の巡り、代謝が悪いと捉える。

   効果のある主な漢方薬

 気 人参湯(ニンジントウ)
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
 人参湯は、気力低下や胃もたれ、胃下垂、胃腸虚弱の場合に。
 補中益気湯は、疲労倦怠感が強く、食後の眠気、食欲不振の場合。
 血 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
 当帰芍薬散は、疲れやすく、むくみやめまいを伴う場合。
 加味逍遥散は、手足は冷えるのに顔はのぼせる「冷えのぼせ」やイライラ、
気分の落ち込み、不眠がある場合。
 水 真武湯(シンブトウ)
八味地黄丸(ハチミジオウガン)
 真武湯は、全身の冷え、下痢、フワフワするめまいを伴い場合。
 八味地黄丸は、頻尿や夜間尿、腰痛や、坐骨神経痛を伴う場合。


   漢方薬は、効果が出れば1〜2週間でだんだん温まってくるのを感じる。
   1ヶ月たっても効果がなければ、他の処方に変えてみる。
   医師や薬剤師に相談するのが良い。

   漢方薬は保険が効くので、保険が使えるところでもらうと良い。


  使い捨てカイロによる温熱療法

   貼るタイプの使い捨てカイロを大2枚、小2枚用意する。

   ほんのり暖かさを感じるくらいにするために下着の上に貼るようにする。


  <温熱療法の準備>

   @肩甲骨の下あたりに、背骨を中心に横向きに大1枚張る。
     ここは腹腔内臓を支配している神経が集まっている場所。胃腸の働きを高めて
     消化吸収を助け、新陳代謝と血液循環が良くなるので全身冷えの改善ができる。

   A骨盤の上、尾てい骨の上に大1枚貼る。
     骨盤内の臓器、子宮・卵巣やぼうこうなど骨盤内の臓器の血流を良くして、下
     半身・足の血液の流れを良くする。

   B内くるぶしから指3本分上に小1枚、左右の足にそれぞれ貼る。
     三陰交のツボのあたり。熱を与える最も効果的なところ。
     足全体の血行が良くなり、熱エネルギーを作り出すことが出来る。

  <温熱療法を始める>

    手の外関のツボ、手の甲を上にしてちょうど手首から指2本分上のところを、
    1分間さする。普通に呼吸をしながら、息を吐いた時に、さする。
    目安は、15呼吸くらい。

    外関の刺激は、体の自然治癒力を高め、体温調節する力を高めることが出来
    る。こうすることで、カイロの効果がより高まる。

    30〜40分で体が温まる。
    この温熱療法を続けることで、体を温める力を高め、体のリズムが整うと、
   カイロを貼らなくても良くなる。
    1週間くらいで体のリズムが出来てくる。


    スカートで外出するときは、足の三陰交のカイロを、外出前までは付けてお
   く。
    1日のリズムを作ることが大事なので、夜更かししないで朝早く起きるよう
   にする。


   ・低温火傷に注意
     寝ているときには、カイロを貼らない。低温火傷を起こしてしまう。

   ・下着や洋服の上からカイロを貼り、ほんのり暖かいくらいを目安にする。
    カイロの上にもう一枚服を着て熱を逃がさないようにする。
    熱すぎると、血管を収縮させるので、ほんのり程度の暖かさを。

   ・カイロは、6〜12時間保温するので、時間の短いものは、途中で張り替える。




   情報閲覧に関するご注意

[参考 NHK 生活 ほっとモーニング 2005/02/09]


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