地震に備える  NOTE #27 #28

   福岡県西方沖でもM7の大きな地震が起こりました。この地域は300年前に大き
  な地震が起こって以来今回のような大地震はなかったといいます。気象庁は「極めて
  まれな場所に起こった地震」と発表しています。特に注目されていない土地では、数
  百年のスパンでは全く予知できず、いま生きている私たちの知識や、お年寄りの体験
  談だけで「ここは地震の無い地域」と安心するには、データが少なすぎるということ
  になりす。「もし自分の住んでいる地域に起こったら」という考えが必要でしょう。
   揺れに対する備えと、地震後の生活の備えを生活ほっとモーニングからまとめます。


  阪神の9割、新潟の4割が家具の転倒、落下で亡くなる

   阪神、新潟の地震の経験でも家具の転倒、落下で亡くなられた方が多かったため、
  家具の地震対策は重要。とくに長くいる場所では、地震にあう確率も高くなるので対
  策をしておく必要がある。

   ポイント
   ・背の高い家具はなるべく置かない
   ・重いものは、下へ置く。

    テレビの対策
      ・転倒防止用のクサビをテレビの下に手前から2箇所に入れる。
       震度5までは倒れない。
      ・テレビ台や棚に置いている場合は、テレビ台を壁にL字金具で固定する。
       壁は木部を選んでしっかり固定する。数箇所固定する。
      ・テレビとテレビ台、ラック、棚の隙間を埋める。薬箱などが隙間に入っている
       だけでも、固定されて飛び出ない。
      ・いろいろな対策を施すとその分の積み重ねで耐震性が上がる。

    食器棚の対策
      ・小物の食器などは、箱にまとめて入れて置くと箱ごと揺れるので壊れにくい。
      ・棚にタオルや手ぬぐいをしいて食器を並べると、ずれにくい。
      ・扉には、閂(かんぬき)をつけて簡単に開かないようにする。

    台所の対策
      ・棚と天井までの間は、作り付けの棚などで間を埋める。
      ・棚は、天井まで軽いものが入った箱などで埋めても、震災の時に倒れなかった
       実績がある。上に置くものなので箱の中身は軽いものを入れる。
      ・扉は、閂で開かないようにする。

    たんす部屋をつくる
      ・たんすは、まとめて一部屋に置く。
      ・床面積が大きい物は倒れにくいので、たんすの背面をあわせその側面にもう一
       竿たんすを置き、全て、金具で天板をつなげ一体にする。全体で床面積が大き
       くなり倒れない。

    寝室の対策
      ・寝室には、たんすなど何も置かない。
      ・寝る時は、非常持ち出しのセットを枕元において寝る。
      ・就寝中に地震が起こった時は、懐中電灯が必要。バックアップ用含め2本あると
       良い。

       非常持ち出しセットは、手帳、めがね、財布、携帯電話などで、これらはいつも
       持ち歩くもので、居間に移動したり、食堂に移動したりする時も持っていく。外
       出でも持っていくもの。必要最低限のものをいつも持ち歩くようにする。


  非常持ち出し袋(一人分)

携帯用飲料水
食品カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど
貴重品預金通帳、印鑑、現金など
救急用品ばんそうこう、消毒液、包帯、ガーゼ、三角巾など
ヘルメット、防災ずきん
厚手の手袋
懐中電灯
衣類セーター、ジャンパー類
下着
毛布
携帯ラジオ、予備電池
マッチ、ろうそく水にぬれないようにポリ袋などでくるむ
使い捨てカイロ
ウェットティッシュ
筆記用具ノート、鉛筆など

           ※消防庁「わたしの防災サバイバル手帳」より

  非常持ち出し袋 阪神で被災されたAさんの場合

     阪神で震災にあったAさんの体験と対策

      たくさん用意すると重くて運べなくなるので、必要最小限の物だけをまとめる。
      全部で31品目、重さは約5キロ。

     使い捨てカイロ・ペンライト・食品(缶に入った柔らかいパン)・紙コップ・割り箸・
     紙皿・飲料水・ロープ・手袋・レジャーシート・くつ下・手帳・鉛筆・ラップ・
     歯ブラシ・携帯ラジオ・トイレットペーパー・レインコート・ポリ袋・貴重品(現金)
     ・ローソク・マッチ・ばんそうこう・包帯・三角巾・ガーゼ・冷却シート・タオル4枚
     ・簡易トイレ・石けん・除菌シート

     「非常持ち出し品」優先順位は…
      1.貴重品(現金・口座番号などが書かれた手帳など)
      2.救急用品
      3.簡易トイレ

     準備のポイント

        水一人1日3L*3日分
        タオル手を拭く、首に巻いて暖かい。
        貴重品現金5万円。最初に借りたお金が5万円。
        手帳手帳に通帳番号を記入しておく
        急救品瓦礫の片付けでケガをする。
        簡易トイレ自分の生活に合わせたもの。
お年寄りのいる家庭は、紙おむつだけを持って
出た人もいるくらい。
        メガネいつもかけている人は、必要。
        クスリいつも飲んでいる薬が必要になる。
        革手袋人と救助するのに役立った。
        白テープ、マジック白のテープにマジックでメモして、伝言など貼っておける。


    ☆Aさんは、家は全壊しても、外の物置は大丈夫だったので、避難用具を物置に入れ
     て供えているそうです。

    ☆非常持出袋は、押入れにしまわずにすぐ持ち出せるところに置く。

    ☆非常持ち出し缶
         持ち出し用品を、缶に入れておく。その上にクッションを置いて、通常は
         椅子代わりに使える。もしもの時は、そのまま持って出られる。


   Aさんの備蓄品
    水2L*6本を3箱。
    大工道具倒壊した家屋の廃材ではしごを造りました。
    ブルーシート雨風、防犯に。
    紙袋瓦礫になった家の中の物を運び出すのに役立った。



  家にあって役立ったもの 阪神の被災者の方々の談話

ちりとり、ほうき5日間掃除機が使えず、ガラスをはいてその日の居場所をつくった。
ポリ袋二重にしてカートに入れて水を汲んだ
カップめんの容器食器として使った。皿がわれたため。
ラップ食器にラップを敷いて食べ物をのでて食べた。
洗わずにラップを捨てれば水
が無くても、皿がまた使える。
ティッシュ水物を食べた後に拭いた。
厚手の靴下物が散乱した上でも歩ける。
スリッパだと脱げてしまう。
     


  避難所で役立ったもの 阪神の被災者の方々の談話

    新聞紙、ダンボール底冷えを防いだ。その上に座ったり、寝る時も暖かい。
    油性ペン雨でも所在のメモが落ちない。
搬送されてくる人の腕にどこの誰かを書いた。


                       

  神戸からのメッセージ

   役に立ったものベスト10

    @懐中電灯
    A食品
    Bラップ
    Cポリ袋
    D小型ラジオ
    Eトイレットペーパー
    F電池
    Gウェットティッシュ
    H手袋
    I小銭


  体験者の情報をランダム収集

  ・皮手袋は、割れガラス対策には必須。    
  ・玄関の下駄箱、スチール物置は意外と安全だった。
   ここに持ち出し袋を保管するといいかも。
  ・非常持出袋は、枕元においても強烈な揺れでどこかに行ってしまう。
   たんすの下敷きになるなど。
  ・隣人の大切さ。
  ・銀行口座番号や保険関係証書番号のメモを記録しておく。


  非常持出袋の中身の比較

消防庁「わたしの防災サバイバル手帳」神戸の体験者Aさん60代(冬季被災)マイノート筆者の収集情報
防災の日の店頭配布物や雑誌より。
飲料水携帯用飲料水飲料水飲料水
食品カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど食品(缶に入った柔らかいパン)・紙コップ・割り箸・紙皿レトルト食品、缶詰、乾パン、クラッカー、ドライフルーツなど
(赤ちゃんがいる家庭は、粉ミルク、哺乳瓶なども。)
紙食器、割り箸など
貴重品預金通帳、印鑑、現金など現金5万円。
最初に借りたお金が5万円。
現金1万円程度、小銭は多めに。
預金通帳、認印、保険証の写し、連絡カード、身分証明書
救急用品ばんそうこう、消毒液、包帯、ガーゼ、三角巾ばんそうこう・包帯・三角巾・ガーゼ・冷却シート。
瓦礫の片付けでケガをする。
救急セットは、家に一つではなく、各自の持ち出し袋に一人分の救急セットを入れておくと便利。
安全用品ヘルメット、防災ずきん 防災頭巾、帽子、ヘルメット、底の厚い靴
厚手の手袋厚手の手袋革手袋。人と救助するのに役立った。軍手、または革の作業用手袋
懐中電灯懐中電灯ペンライト懐中電灯は各自一つずつあると便利
衣類セーター、ジャンパー類 雨具、タオル、余裕があれば寝袋があると便利。
下着下着くつ下下着
毛布毛布 寝袋
携帯ラジオ、予備電池携帯ラジオ、予備電池携帯ラジオ携帯ラジオ、予備電池
マッチ、ろうそくマッチ、ろうそく水にぬれないようにポリ袋などでくるむローソク・マッチマッチ、ライター
使い捨てカイロ使い捨てカイロ使い捨てカイロ使い捨てカイロ
ウェットティッシュウェットティッシュ ウェットティッシュ
筆記用具ノート、鉛筆など手帳・鉛筆。手帳に通帳番号を記入しておく筆記用具
タオル タオル4枚。手を拭く、首に巻いて暖かい。体を拭いたり、マスクにしたり出来ます。
簡易トイレ 自分の生活に合わせたもの。お年寄りのいる家庭は、紙おむつだけを持って 出た人もいるくらい。 
メガネ いつもかけている人は、必要。予備のメガネ、コンタクト
クスリ いつも飲んでいる薬が必要になる。<常備薬>
 持病のある人は必ず用意する。
<内服薬>
 総合感冒薬、ストレスによる頭痛、
胃痛が生じることもあるため、鎮痛
剤や胃腸薬なども用意しておきたい。
<外用薬>
 軟膏、冷温湿布など。
<その他>
絆創膏、カット綿、ガーゼ、
簡易包帯、綿棒など。様々な破片でケ
ガをするのでこれらは必需品。
はさみ、毛抜き。キャンプ用品などに
ある、はさみや毛抜き缶切りなどが
付属している小型ナイフは、必要な
ものがコンパクトにまとまっている
ので便り。ただし大人が管理すること。
白テープ、マジック 白のテープにマジックでメモして、伝言など貼っておける。 
防塵マスク  防塵マスク
ロープ ロープロープ
レジャーシート レジャーシート 
ラップ ラップラップ
歯ブラシ 歯ブラシ 
トイレットペーパー トイレットペーパートイレットペーパー
レインコート レインコート雨具
ポリ袋 ポリ袋厚手のゴミ袋
石けん 石けん 
除菌シート 除菌シート 
生理用品  生理用品
紙おむつ  紙おむつ、子供、お年寄りのいる家庭は必要。
水筒  水筒
  


    表にまとめたのは、各者の過不足を補い合うためです。体験者の準備の違いや、
   一般的な避難用品だけでは、不足があることも見えてきます。何が必要か吟味し、
   各自の非常持出袋を作って下さい。持ち出す人の年齢や家族構成などによって内容
   は変わるのが特徴です。

    被災者のAさんは、自分が持って出られるものは最低限のもので、重くなると持
   ち出せない理由からもそろえています。それでも、多岐にわたります。


  その他の収集情報

   備蓄は3日分

    防災対策としての備蓄は、3日分は必要とされています。

    @飲料水(非常持出とは別)

      最低1日1人3リットルが必要。
      3日分、家族の人数分が必要です。

      4人家族なら、3L * 3日 * 4人分 = 36リットル

      2リットルボトル18本分必要です。これが最低の量となります。

    A食料

      ・普段から主食となるお米は、多めに買い置きしておきましょう。
      ・レトルト食品など保存の利くものを準備しましょう。
      ・高齢者、乳幼児、病人がいる家庭は、それぞれに適した食品を備えます。

    B生活用水、消化用水

      ・浴槽や、やかんに汲み置きをしておきましょう。
      ・浴槽の水はトイレの水などにも利用できます。

    C燃料、エネルギー

      ・卓上コンロと予備のガスボンベを準備しておきましょう。
      ・固形燃料
      ・灯油、ガソリン

      ・<便利情報>
        新聞紙をきつく巻いたものを5〜6個に切ると立派な薪となります。
        外で火を起こす際に利用でき、鍋と新聞紙3枚、マッチがあればご飯も
        炊けます。

    D照明

      ・電池を用途に応じて種類ごとに準備します。
      ・懐中電灯、ろうそくを準備しておきます。

    Eその他 災害時役に立つもの

      ・工具
      ・スコップ
      ・ショッピングカート


   家族、隣近所のコミュニケーション

    @家族で避難場所や避難ルートの安全性などについて話し合いましょう。

      ・避難場所を決め、互いに知っていることを確認しましょう。
      ・避難路、帰途を確認しましょう。
      ・NTT災害伝言ダイヤル「171」をメモしておきましょう。

       この伝言ダイヤルは、大規模災害が発生し電話がかかりにくいときに開
       始されます。

      ○この伝言ダイヤルは福岡西方沖地震でもすぐ設置され、筆者は利用しま
       した。一般電話がかかりにくくかったため、地震発生30分後に171
       に県外から利用しました。この時には、被災地限定で開始されており県
       外からメッセージを聞いたり、残すことはできせませんでした。まずは
       被災地限定で始まるようです。
        今回の場合、地震発生1時間後には、一般電話の通話制限も解除され
       一般電話で連絡が取れました。(無事でした。)


    A隣近所との助け合いがスムースに行える環境を日頃から作りましょう。

      ・家の倒壊でいつも寝ている場所などを知っていたために、隣近所の人同
       士ですぐに助けられた例も実際にあります。


   避難する時の安全を確保

    @家から避難する時には、ブレーカーを切ること。

      ・地震発生時は、送電がとめられますが、送電が開始されると家の中の家
       電で火災が発生します。

    Bドライヤー、アイロンなどのプラグを抜いて避難しましょう。

      ・送電が始まると火災が発生します。

    C切れた電線に触れないこと。

      ・感電してしまいます。電力会社に連絡します。


   PTSD(心的外傷後ストレス障害)

     PTSDとは、Post-traumatic stress disorder の略語で心的外傷後ストレス障害
    と訳されています。
     災害や大事故を体験し、心に衝撃的な傷を受けた人に一応平静を取り戻して
    いたにもかかわらず、3ヶ月以上たってから、急に生じる強いストレスです。
     震災の後でも起こり、他に戦闘、レイプ、災害、大事故、虐待、犯罪などPTSDの
    原因は広範囲に及びます。直接体験した人だけでなく、目撃した人がPTSDになるケ
    ースもあります。

     ストレス障害の症状としては、悪夢をみたり、白昼夢や錯覚・幻覚のような形で、体
    験が繰り返しよみがえるフラッシュバックなどが起こります。また、原因となった体験
    が思い出せない、不眠や集中困難、いらだち、怯え、などが生じます。

     治療としては、抗不安薬などを処方し、体験に対する不安感を緩和させると同時に、
    カウンセリングなどの心理的アプローチが重要になります。



  ☆災害対策ノートを作っています。

   ノートの前半は、災害「準備」情報を記入し、持ち出し袋の内容リスト、備蓄品のリスト
  など必要品などを記入し、それを元に準備します。

   ノートの後半は、災害時「対応」情報です。災害時の災害伝言ダイヤル「171」をメモ
  し、避難時にすべきこと(ブレーカーを切る)などをリストアップしておきます。
   自分で記入しなくても、災害情報のパンフなどの切抜きを貼り付けたり、コピーを貼りつ
  けたり、雑誌の切り抜きを貼ってもいいでしょう。役に立ちそうなことは、ノートに貼リ付け
  メモします。
   災害対策ノートは、取り出しやすいところに置き、非常時に持ち出したいものです。災害
  時「対応」情報の部分はコピーして非常持出袋に入れておくのも良いと思います。避難先で
  活用できる情報があるようにします。

   本当に役に立つかは、未知ですが心の準備をして起きたいと考えています。



   情報閲覧に関するご注意

[参考 NHK 生活 ほっとモーニング 2005/01/18]
[参考 NHK 生活 ほっとモーニング 2005/01/19]
[参考 BBS(2ちゃんねる)等     2005/03/18]
[参考 店頭配布物、雑誌等      2005/03/20]


Knowledge Notes内の関連情報
INDEX: 防犯・防災

○大地震の前兆、津波、倒壊、火災、非難生活
○備えたい、携帯したい防災用品






震災時帰宅支援マップ 首都圏版





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自衛隊の戦闘糧食は、阪神大震災における災害派遣で、実際に被災者に配布された実績を持っています。
防災グッズ体験レポート バナー



○備えたい、携帯したい防災用品で防災用品をまとめました。
意識の高まりで製造元でも品薄になってきているそうです。