がん 放射線治療   NOTE #26

  がん治療を受ける患者側の立場が弱いことで、患者になってまでも背負う苦労をいかにし
 て和らげることが出来るのか、患者側からの新たな試みと結束が助けになるかもしれません。
 生活ほっとモーニングをまとめました。

 日本乳がん治療ネットワーク

  田原総一郎さんの妻でエッセイストの節子さんは、乳がんで余命数年と宣告され、2004年
 8月に亡くなられました。亡くなる直前まで、がん患者の知りえる情報の少なさと不安を解消
 する必要を訴え、NPO法人の設立に尽力されました。その遺志に叶い、2005年の6月に、
 は日本乳がん治療ネットワークが発足します。患者が必要とする情報を提供することを目的と
 しています。

 市民のためのがん治療の会

 「市民のためのがん治療の会」発足の経緯

  合田さんは、舌がんの診断を受け、担当医と放射線の外部照射と抗がん剤の治療を受けるこ
 とを決めた。入院は、3ヶ月から半年に及び、仕事に支障が出て職場に迷惑がかかることが心
 配だった。職場の先輩でがんの手術を受けた方に相談すると「本当にその治療でよいのか、本
 当にその医師でよいのか」と問われ、疑問を持つようになった。それは、入院の一週間前だっ
 た。世界の情報が入るインターネットでがん医療の文献や学会の論文を調べるうちに、小線
 源治療という治療法にたどり着いた。これは、がんの局部に針のようなものを直接当てて放射
 線治療を行うというもので、外部照射治療よりも局所的で効果がありそうなことが分かった。
  しかし、その先が難関だった。誰にセカンドオピニオンを求めればいいのか。当時、放射線
 治療医は日本で250人と少なく、どこでその治療を行っているのか行き着くまでが大変だっ
 た。ついに、北海道ガンセンターの西尾医師が専門に行っている事をつきとめる。入院数日前
 のことだった。住んでいる東京からは遠く、しかし、納得のいく治療を受けたいと願い、北海
 道までおもむく。
  放射線治療の専門の西尾医師は、放射線治療なら小線源治療を勧めると言い、さらに、入院
 は3週間、外部照射に比べて潰瘍が残る確率はあるがどうするかと。
  合田さんは、小線源治療を選び3週間入院、退院後3日で職場復帰した。
  この経験を無駄にしたくないと西尾医師に持ちかけ、ガン治療を受けるがん患者のための会
 を作ることになった。

  「市民のためのがん治療の会」は、主に放射線治療の医師と患者をつなぐ役割を果たすが、
 全てを放射線治療に導くものではなく、患者に合った治療を提示してくれる。また、患者が納
 得の行く治療を受けることが出来るということが会の目的である。
  会は、入会した患者から紹介の依頼を受けると、会員である西尾医師とその協力医がより良
 い治療を模索しセカンドオピニオンとして提示してくれる。また、放射線治療の専門の協力医
 を紹介してくれる。患者の住んでいる場所に近いことなど考慮した紹介。

  新潟県の南雲さんの例

   乳がんを再発し、担当の牧野医師の見解で微小転移の可能性があるということで全身への
  治療を受けることになった。しかし、南雲さんは、局所の場合、放射線治療でも可能なので
  はないかという疑問を持ち、「市民のためのがん治療の会」に相談をした。
   すると今の治療でも良いが、微小転移の可能性はあるが胸のリンパ節の放射線治療をした
  方がbetterという回答を得て喜んだ。同会の西尾医師の紹介で住まいのある新潟の放射線治
  療の専門医笹井医師が紹介され、担当の牧野医師も南雲さんの納得の行く治療ならば、放射
  線治療も一つの形かなと理解してくれた。それが全くの正解かといえばそうとは言い切れな
  いが、それが良くないものでもなかったからだ。
   また同会では、新潟県立病院で抗がん剤治療の専門の広田医師も紹介し、担当の牧野医師
  の指導のもと放射線治療医、抗がん剤専門医がチームとなって南雲さんの治療を行う形とな
  った。
   今ではガンが消えた。趣味だったの山登り再開して、喜びの写真を先生方に送るまでにな
  っている。

 放射線治療

  海外では、がん治療に際して放射線治療医をすぐ紹介してくれ患者にとってより良い治療を
 様々な方法の中から模索することができ、放射線治療はがん治療の中で50%ほど行われてい
 る。日本は、放射線治療があまり理解されていないため、20%ほどになっている。
  放射線治療は、特に小さなガンに効果的で、頭頚部がん、食道がん、前立腺がん、子宮頸が
 んなどが放射腺治療で治る。放射腺治療は、治療成績も良く。外科治療成績と全く同レベルの
 成績が出ている。
  日本のがん医療は、世界的にも専門レベルが高いが、それぞれが他の医療に理解が少なく、
 外科、内科、放射線科の連携が取れないでいることが多い。
  今後、がん治療専門医を育てる必要がある。医学部を卒業したあと臨床研修を経て、外科、
 内科、放射線科の治療を習得し、専門診療の研修した上でがん治療専門医となるよう育てる
 ことになる。
  現在の医師の多くは、放射線治療を頭では知っていると言うが実際の体験をしていないため
 治療可能な患者も、放射線では治療できないと診断してしまうことがある。専門の医師に聞く
 と治療可能と言われることがある。
  外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などいろいろな方法から患者に合った治療法を組み立
 てるようにすることが求められている。

 放射線治療医のいる病院を調べるには

  放射線治療は、専門医が現在また少なく地方の県では、1つの県に5人以下または、0人と
 いう県もあるほど少ない。日本の半分の県は、放射線専門医が5人以下という状況。また、放
 射線科があったとしても、その中でも診断医と治療医に分かれ、現状、多くは診断医で治療医
 が少ない。現在、放射線治療医は418人。
  「市民のためのがん治療の会」または、放射線腫瘍学会のホームページを参照すると良い。
  放射線腫瘍学会のホームページには、専門の設備を持つ病院、専門の医師がいる病院を情報
 公開しているので、ここを見るとよい。放射線治療の医療設備は高額で、備えている病院は限
 られている。

 市民のためのがん治療の会
 より良いがん治療のためのセカンドオピニオン。

 日本放射線腫瘍学会
 認定制度の項目から認定放射線治療施設を参照すると、専門病院のリストを見ることが出来る。



   情報閲覧に関するご注意

[参考 NHK 生活ほっとモーニング 2004/10/26]


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