ブロークンウィンドウズ理論   NOTE #21

  1枚のガラスを割ったまま車を放置すると、そこへ人々が起こす出来事がどんなも
 のかご存知でしょうか、そしてその理論とは・・・、特命リサーチ200Xのまとめです。

 ブロークンウィンドウズ理論

  放置自動車の実験 1969年カリフォルニア州の住宅街

  1.放置自動車を1台置いて置く。ナンバープレートを取り外し、ボンネットを
    開けた状態。

     → 1週間たっても、何も発生しなかった。

  2.放置自動車のフロントガラスを割っておく。

     → 10分後、3人の親子がバッテリーを持ち去った。
     → 24時間後、すでに多くの部品が盗まれた。
     → 1週間後、落書きが所狭しと書かれ、その他の窓やボディーも壊され、車
       は完全に破壊。

   ナンバープレートを取り外し、ボンネットを開けた状態で車が放置されていても
  人々は誰も手出ししませんでした。一方、フロントガラスが割れた車が置かれてい
  ると、早くも10分後には、普通の家庭の親子がバッテリーを持ち去ります。次々と
  部品が盗まれ、とうとう1週間後には完全に破壊されるまでになってしまいました。
   これは、すでにガラスが割られていることで「自分だけではない」という意識か
  ら犯罪意識が薄れ、最終的には車の破壊という大きな被害を引き起こしたと考えら
  れています。
   落書きが多い地域では、軽犯罪が多発し、凶悪犯罪も起こりやすくなると言いま
  す。小さな犯罪や不始末が放置されることこそが、大きな犯罪を引き起こす引き金
  になるということです。このメカニズムを「ブロークン・ウィンドウズ」理論とい
  います。

   犯罪発生のプロセス
    @落書きなどが放置されていると小さな犯罪意識が薄れる。
    A軽犯罪が多発、治安が悪化する。
    B警官の監視が行き届かない街と判断され、凶悪犯が寄り付く。
    C犯罪がエスカレートして凶悪犯罪が起こる。

   実際に、ニューヨークの地下鉄やニューヨーク市では、この理論に基づき落書き
  や車内での喫煙を強く取り締まり軽犯罪を徹底的に押さえ込み、事実上、凶悪犯罪、
  殺人事件を含め犯罪の発生件数を半減させる成果を挙げています。
   また、日本では、北海道のすすき野地区でも実施され成果を上げました。  

 凶悪犯罪を減少させるには、

   住民や企業が行うこと
    落書きを徹底的に消す。
    清掃を行う。
    etc.

   警察が行うこと
    違法駐車をとりしまる。
    不法投棄をとりしまる。
    軽犯罪をとりしまる。
    etc.

   これらのことで、小さな犯罪意識を常に失わず、人々の目が行き届いていることを
  認識させ、犯罪は許されないという意識をもつことが重要です。



   情報閲覧に関するご注意

[参考 NTV 特命リサーチ200X 2003/02/16]


安全・安心まちづくりハンドブック 防犯まちづくり編