肉じゃがの鉄則  NOTE# 20

  じゃが芋の性質が分かると、いろいろなタイプの肉じゃがを作り分けることができる。
 煮崩れしやすいか、しにくいか、じゃが芋を見分け方ける方法も分かります。ためして
 ガッテンをまとめました。

 じゃが芋の性格

  塩水(1リットルの水に120gの塩)にじゃが芋を入れる。

男爵浮くもの澱粉が少なく、煮崩れしにくい。
沈むもの澱粉が多く、煮崩れしやすい。
メークイン浮くもの澱粉が少なく、煮崩れしにくい。
浮くものが多く煮崩れしにくい。
沈むもの澱粉が多く、煮崩れしやすい。


  塩水に浮くじゃが芋は、澱粉が少なく煮崩れしない。男爵が一般に煮崩れるのは澱粉
 の多さによるもの。しかし男爵でもメークインでも、どれを使っても煮崩れしない調理
 法もある。
  また、肉じゃがの好みは、人それぞれ。煮崩れた方が好きな人、煮崩れないのが好き
 な人、味が良くしみこんだのがいい、いやしみこまないほうがいい、汁がたくさんあっ
 た方がいい、汁は無いほうがいい、など。それぞれの好みを自在に作れる技があります。

 煮崩れない技

  煮込む前に、ぬるま湯(60〜70℃)で保ちつつ、弱火で10分煮ること。
  ペクチンメチルエステラーゼという酵素が、細胞間のペクチンを変化させ、細胞内の
 カルシウムイオンなどと結びついて細胞間の結合が強まる。この細胞間の結合が煮崩れ
 を防ぐ。60〜70℃の温度体で酵素が働くことがポイント。

 煮崩れさせる技

  酵素が働く60〜70℃の温度帯を通らないことがポイントになるので、水から煮る
 のではなく、熱湯から煮始める。だし汁を使う場合も、一度沸騰させてから使う。

 しみこみありの技

  保温で30分置くと味がしみこむ。ゆっくり冷めさせるところがポイント。
  保温法は、新聞紙3枚、タオル2枚で鍋を包み、座布団1枚を鍋の下に敷いて保温す
 る。保温することで冷める速さがゆっくりになり、味がじわじわしみこむ。このゆっく
 り冷ます方法は、他の味をしみこませる料理にも応用でき、味のしみこんだおでんを作
 る時にも有効。味をしみこませるには、ゆっくり冷ます保温法を使うと良い。

 しみこまない技

  ゆっくり冷ます保温をとらなければ、味がしみこまない肉じゃがが出来る。

  

 汁なし・汁あり

  保温法などでは、沸騰させないので汁が残るので、汁なしにしたい場合は、出
 来上がりの汁を鍋からお皿に入れない方法をとる。また、汁ありは、汁を皿に
 入れるということになる。

 早く肉じゃがを作る技 炒め蒸し

  今までの方法は、煮崩れなしの技に10分、しみ込む技の保温法に、30分
 の時間がかかるり、完成までに50〜60分かかってしまうが、この方法は、
 味のしみ込み感もあり、20分で出来る。水1カップで蓋をして炒め蒸しにす
 るところがポイント。

  肉と玉ねぎに味付けし、じゃが芋を入れ、水1カップ(200cc)を入れ
  強火で5分、蓋をして加熱する。
  上下を返して、強火で5分加熱。
  火を止めて5分蒸らす。

  これで20分の速さで肉じゃがが完成。味付けを濃くすることで、じゃが芋
 の表面にしか味がついていなくても、味の濃さでしみ込み感を感じることが出
 来る。小林カツ代さんの方法。

  炒め蒸しで汁ありにしたい場合は、水の量を3カップまで加減しながら増量
 することで出来る。

 メモ:
  じゃが芋は、調理によるビタミンCの流出が少ないのでビタミンC源として
 良い。また、ソラニンは、光によってできるので日光だけでなく電気の光にも
 注意して保存する。芽だけでなくじゃが芋の皮が緑色に変化しているところに
 ソラニンが出来ている。


   情報閲覧に関するご注意

[参考 NHK ためしてガッテン 2002/09/25]



小林カツ代さんのレシピ。
「悩みの多い三大メニュー、肉じゃが・天ぷら・厚焼き卵を克服する」など!