| 感想 最大の特徴は、19ミクロンヘッド採用による3倍画質の大幅向上です。 現在では当たり前の機能ですが、それ以前のデッキではトラック幅の19ミクロン より大きいヘッドが採用されていました。 その違いは一目でわかります。最初から19ミクロンヘッドを開発してくれよ・・、 と言いたくなるほどです。 また、APC+APSOの効果はかなりあるようで、標準でも、 先のSLV-R7,SLV-R5に比べて再生画質がやや向上しているように思えます。 もう1つの特徴は、コントロールS端子とコントロールL端子を装備した、編集機と しての機能です。個人的には編集はしないので、使ったことはないのですが、 これらの端子を使用し、2つのビデオデッキを繋いでシンクロエディットが できるようです。デジタル全盛の現在では、このデッキで編集することは まずないとは思いますが、過去の遺産としての価値はあるのではないでしょうか。 最後の特徴は、そのデザインです。 これ以前のデッキであるSLV-R5やSLV-R7は、オーディオと一体となるデザインが 採用されていました。しかし、SLV-RS7では、ビデオデッキ単体としての デザインになっています。これは、メーカーのビデオデッキの位置付けが 変化した結果でしょう。趣味のオーディオ機器の一部、という使い方から、 ビデオ+テレビ、という関係に変わって行ったのだ思います。 残念なことに、業務用機では一般的なジョクシャトルがではなく、極楽シャトルと 呼ばれる回転式のコントロール機能になっています。 「極楽」と命名されていますが、反応が良いとは言えず、少し名前負けしている感じ はします。 個人的には、頻繁にサーチやコマ送りなどはしないので、それほど苦痛は感じない のですが、不満に思う人は多いかもしれません。 メカデッキは「マッハドライブ」というメカを使用しています。当時のデッキは すべて同じだと思います。「マッハ」という言葉は、動作が速いことを意味して います。テープのローディング方式には、「ハーフローディング」と「フルローディング」 の2種類があります。ハーフでは、巻き戻しなどテープが高速で進むケースでは、 テープをヘッドから遠ざけておこないます。 フルでは、テープをまきつけた状態で巻き戻しを行います。このため、巻き戻し早送り から再生への動作時間が短縮されています。 今現在では、「マッハ」と呼ぶには問題ありでしょうが、当時の事情から、そう 名付けられました。 ビデオデッキの性能で良く話題になる3次元分離や3次元ノイズリダクションですが、 SLV-RS7はどちらも採用されていないようです。そのための差は、やはり避けられない でしょう。しかし、3次元機能は確かにすばらしいのですが、元々、NTSC自体に 存在しない信号を合成してテレビに表示する機能ですので、場合によっては破綻する ことがあります。NTSCの信号では、ドット障害やカラーノイズが規格上、必ず 避けられません。個人的には、NTSC規格の欠点は、欠点としてそのまま見てしま えば良いと思っています。 他社のバブルデッキと異なり、手ごろな価格にまで下がっていますので、 性能価格比はかなり良くなっています。入手できるのは中古なので、その分、 故障も多くなりますが、故障すれば自分で修理する、という楽しみも生まれます。 自分で修理できたときの喜びも大きく、最近では、故障前提で使っていますので、 テープがダメになっても怒る気にはなりません。自宅がケーブルTVになり、 録画失敗してもまたいつか放送される、という安心感も大きく作用していますが。 (私の手持ちのSLV-RS7では、まだテープをダメにしたことはありません。念のため・・) |